自分を後回しにしてしまう。
我慢が当たり前になっている。
でもそれは、
ある日突然そうなったわけではない。
多くの場合、
その思考のクセは、かなり早い段階で身についている。
「空気を読む」ことが正解だった場所
思い返してみると、
子どもの頃からこう言われてきた人は多い。
・わがままを言わない
・みんなに合わせる
・迷惑をかけない
・ちゃんとしている
そう振る舞ったときほど、
場は穏やかで、評価も安定していた。
逆に、
自分の気持ちを強く出したときは、
・空気が悪くなる
・面倒な存在になる
・注意される
そんな経験を通して、
人は学ぶ。
「自分を抑えたほうが安全だ」
「周囲に合わせたほうが楽だ」
家庭・学校・集団で刷り込まれる役割
家庭でも、学校でも、
集団にはそれぞれ“役割”がある。
・手のかからない子
・しっかり者
・空気を整える人
・我慢できる人
一度その役割に収まると、
周囲は無意識にそれを期待する。
期待に応えるほど、
その役割は強化されていく。
気づけば、
「それが自分の性格だ」と思い込むようになる。
でも本当は、
性格ではなく、
環境に適応するために身につけた思考パターンだ。
当時は必要だった「正解」
ここで大切なのは、
その思考が“間違い”だったわけではないということ。
当時のあなたにとって、
それは確かに必要な正解だった。
・場を荒らさないため
・関係を壊さないため
・安心して居場所を保つため
その選択があったから、
乗り越えられた場面もある。
だからこそ、
今もしんどさが残っている。
今の自分に、その思考は合っているか
問題は、
その思考を今も使い続けていることだ。
環境も、立場も、年齢も変わったのに、
同じやり方で自分を守ろうとしてしまう。
すると、
必要以上に我慢し、
必要以上に疲れてしまう。
ここで初めて問いたい。
「それは、今の自分にも必要だろうか?」
思考は、アップデートできる
思考のクセは、
あなたそのものではない。
過去の環境で身につけた、
一つの“対処法”にすぎない。
だから、
責める必要も、否定する必要もない。
ただ、
今の自分に合う形へと
少しずつ更新していけばいい。
このシリーズでは、
そのための視点と問いを、
段階的に整理していく。

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