「私は、どう生きたいんだろう?」
ずっと、自分に問い続けてきたこの言葉。
すぐに明確な答えが出るわけではなかったけれど、自分の心の声を大事にし続け、問い続けた時ふと、霧の中に一筋の光のような「確信」が見えてきました。
それは、“今この瞬間から、もっと自由に、自分で自分の人生を選び直す必要がある”ということ。
人生の時間は、自分でコントロールしたい
私が大事にしたいと気づいたのは、「限られた人生の時間を、自分の意思で選んで使うこと」。
もっと言えば、大切な人たちとの“記憶”をたくさん作る人生にしたい、という願い。
記憶は、誰にも奪われないから。
お金や地位よりも、私にとってそれがいちばん強くて、価値のあるものだと、思考を巡らせ続けた結果感じたのです。
でも、その願いを叶えるには、「社会の支配的な構造からいったん抜け出す」という決断が必要でした。
毎日、仕事に追われて心がすり減っていた頃。ふと自分を俯瞰して見たとき、「あれ、このまま10年経っても、何が変わるんだろう…?」と、胸がざわついていました。
会社の中で感じていた“違和感”
私は大学卒業後、新卒で企業に入社。ありがたいことに、役職もついて評価もされていました。
でも、昇進しても手取りはほとんど増えず、税金でどんどん削られていく給与明細を見て、「会社員って、こんなに報われないものなのか」と疑問を持つようになっていきます。
それに、日々上司の働き方を見ていると、自分の10年後がうっすら想像できてしまって…。
守るものがあるからこそ愚直にやり続けているというその姿に尊敬の念はもちろんありましたが、20代後半に差し掛かって自分の人生設計をしていた私にはワクワクできなかったのです。
一方で、SNSでは結婚・出産を経験している同世代の友人たちの投稿が増えていって、「これがしあわせの形なの」というものを見せられて圧力がかかっている感覚さえも感じていました。
しかし冷静に考えれば、結婚も出産もしていなくて、会社員としての収入も十分にあり
「私は今、どこにも縛られていない自由な状態なんだ」と気づかされたのです。
リスクを取っても大丈夫なのは、むしろ今しかないかもしれない。
そんな感情が、少しずつ積み重なっていき行動をすることになっていきます。
「今しかない」と思えた瞬間
そんなある日、不意に心の中「今しかないよ」っていう声を受け止めました。
まるで、静かな最終宣告のように、でもどこか前向きで、力強い感覚。
私の性格はかなり慎重派でなかなか行動に出るまで時間がかかるということは十分に理解していました。
では、どうしたら行動できるのか?を考え抜き
「チャレンジが失敗しても大丈夫なように、プランCまで作っておこう」とリスクヘッジもしたら大丈夫!という気持ちになったのです。
一方で「どうにかなるでしょ」という楽観的な気持ちもあった。
不安と希望がごちゃまぜになって、でもそれでも前に進みたい自分がいたことを覚えています。
転職ではなく“働き方”ごと見直したかった
転職も一瞬は考えました。
でもすぐに「それじゃ意味がない」と思ったのです。
職場を変えたいわけじゃない。
私が欲しかったのは、“自由な時間”と“自分の力で稼げるようになるスキル”でした。
ありがたいことに前職の環境には特に不満がなかったし、むしろ人間関係も良好。
だからこそ、「自分で自分の人生をちゃんと選びたい」という気持ちが強かった。
だったら今、一度会社員としてのレールから降りて、本当にやりたかったことをやってみよう。
そう思って、私は“バケットリスト”を作り始めました。
海外への関心が強かった私は、やりたいことの1つとしてワーキングホリデーがあり、それは30歳までにしか使えない、自由度が非常に高い海外渡航に利用できるビザを利用したいと思いました。
1年間、自分に時間をプレゼントする。
海外経験、語学、自立、そして自分のビジネスを築く準備。
そのすべてができるワーホリは、私にとってベストな選択だったのです。
自力でやり切る。そのプロセスが私を変えた
私はエージェントを使わず、ビザの申請・保険・航空券・家探しなど、すべて自力で準備するという自分との約束をしました。
調べ方も、情報の見極めも、危機管理も…本当にすべて手探りだったけれど、これがやりたかった。
でも不思議なことに、その一つひとつの工程が「やればできる」という小さな自信になっていき、欲しかったスキルを徐々に習得していく感覚が嬉しかったことを覚えています。
完璧じゃなくていい。やってみること、動くこと、失敗して学ぶこと。それが大事だと実感していました。
習慣の変化が、満たされる感覚を育ててくれた
自己理解を深めるうちに、私は「オーディオラーナー」「ビジュアルラーナー」だと気づいた。
子どもの頃から読書が苦手だったけど、本解説動画などを視聴するようになり、どれだけ過去の偉人や専門家たちから効率よく吸収できるのだろうと感動していました。
そうして耳で学ぶようになって、本が嫌いではなく、私には得意なジャンルと苦手なジャンルがあることに気づき、ビジネス書は読めることに気づいたのです。
そこから読書習慣も身につき、行動にも影響を及ぼすようになっていきます。
そのほかにも、太陽の光を浴びながら過ごす静かな時間。
日々に感謝する習慣。
運動は「毎日ジムへ行く」じゃなくて、「気分に合わせて無理なく選ぶ」スタイルに変えたら、自然と続きました。
頑張りすぎない。でも、自分を整えることを諦めない。
そんな生活の中で、私は「満たされている感覚」に出会い、自分のできる方法を知ることもできたのです。
自分と向き合う時間の成果は、自分を理解することで、得たいものをどのように工夫して取り入れ継続できるようにするのかを知ったことでした。
この経験が、誰かの背中をそっと押せたら
私は今、「自分の人生を、自分で選んでいる」という感覚を強く持っています。
この選択が正解かは、まだ分からない。でも、誰かの期待じゃなく、“自分の本音”から出た選択であること。それが何より大事だと感じています。
この経験は、特別な人だけのものじゃない。
社会の歯車のように感じながら、「本当にこのままでいいのかな」と思っている人。
20代後半で、キャリアや人生に迷いを感じている人。
誰かの価値観に押しつぶされそうになっている人。
そんな誰かが、この記事を読んで「私も、今をちゃんと生きてみようかな」と思ってくれたら、本当に嬉しいです。
大丈夫。
あなたにも「今」がある。
その「今」を、どう使うかは、あなたが決めていい。
次回もその後の活動に関して綴っていきますので、ぜひまた覗きにきてくださいね。
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