「もう戻れない」って、少しだけ怖い
気づかないふりをしていた“違和感”に向き合い、
正しさよりも「心がときめくことと向き合う」ことを始めた――それが前回までの私。
だけど、いざ行動しようとしたとき、不思議なくらい怖さが込み上げてきた。
行動しなきゃ!という自分と、リスクを冷静に考える自分がいたのです。
「このままでもいいのかも」「今さら何かを変えるなんて」と言う思考が巡る一方、
何もしていないはずなのに、すでに“今までの私”とは違っていたことに気づいた。
そんな心の変化を言葉にしていきたいと思います。
動き出したいけれどリスクが頭をよぎる

一度は「心のときめく方に進もう」と決めたはずなのに、
時間が経つと、また元のリズムや思考パターンに引き戻される。
人にどう思われるか、また“正解”を探そうとしてしまう私がいた。
実例で例えると、目の前の仕事をとにかく一生懸命やって評価されることへの執着のような無意識で行っている行動です。
変わりたい。だけど、ずっとそうしてきた自分を手放すのが怖い。
今の環境はそう簡単に手に入るものではない。
手放すなんて馬鹿げたこと考えているし、このままいけばある程度”良いキャリア”を形成できる道筋が見えていたので、長い間、「理想を描くこと」で止まったままでいた。
……でも、時間が経つにつれ、不思議と“そのままでいい”とは思えなかったのです。
この自分の感情と同じ思いを発信している人がSNS上でたくさんいて、安心してしまっていて「意識高い系」にとどまっていたことに満足していた時期もありました。
それでも心のモヤモヤは解消されないまま、社会人としての経験は増え、30代にどんどん近づいていきます。
そして周りの友人が結婚ラッシュ、出産ラッシュを迎え始め、焦りではありませんが、自分も近い将来描く像を周りが叶える中、自分の心の中で感じていた「やりたいこと」と女性のライフステージの衝突が起こっていたのです。
ざっくり言ってしまうと、結婚・出産をしてしまったら自分だけのために費やす時間とお金と体力が制限されてしまうと言うことに気づいたのです。
そうして、やりたいことに優先順位をつけることからじっくり進めていくことにしました。
不安はあって当たり前だし、この得体の知れない恐怖や不安から解放されるには行動を自分でするしかないと言うことに勝手に気づき、行動はその方向へ自然と向いている状態になりました。
人によってこのタイミングが違えど、この自分との対話をして、納得した上で自分の貴重な20代をどう過ごすのかを自己決定することが本当に大切であり、このブログを通してみなさんにも共有したい思いでもあります。
まだ動いていない。でも、心は確実に動いてる

行動することだけが“変わる”じゃない。
心の奥で、自分の気持ちにちゃんと気づいたこと。
自分の感じている違和感を「なかったこと」にしなかったこと。
それ自体が、もう私の一歩だった。
そう結論づけています。
自己啓発本やさまざまな発信者さんは「決断をする」ことに対しての発言を多くするように思えますが、私はじわじわと意識を内側から変えたことで行動が伴っていき、自然と行動に移せると言うことも肯定的です。
時間はかかりますが、核心部分における自分への納得感、自己実現の欲求を満たすことにつながるからです。
「どこに向かいたいかはまだ見えていない」
「だけど、このままじゃないってことだけはわかる」
そんな時期があっても、いい。
むしろ、この宙ぶらりんな感覚をちゃんと味わうことが、
全ての“土台”になる気がしているのです。
「何も変わっていない」と「もう前の私じゃない」は、共存する

外から見れば、私はまだ何も変えていない。
仕事も、環境も、生活も。
でも、見えないところでは、いくつもの小さな革命が起きていた。
例えば、「NO」と言えたこと。
例えば、「わからない」と立ち止まったこと。
誰にも気づかれないような“内側の選択”を、私は確かにしてきた。
そういった変化自体を自分で認識して、「前の私じゃない」と感じることが重要であるのです。
「理想を描く自分」(楽観的)と「現実を見る自分」(悲観的)
この対立に関しても無視することはできません。
今、怖さの中にいる人へ

行動の前に感じる“怖さ”は、あなたがちゃんと人生を大切にしたいと思っている証拠。
不安や迷いは、あなたが真剣だからこそ生まれる感情。
だから、焦らなくていいと思っていますし、私は一転して人が変わったように生きることはなかなか再現性が低いと感じています。
だからこそ、心の声に耳を傾け、行動が自然に変化したことに気づくと言うサイクルを繰り返すことに価値を感じているのです。
あなたの心がもう「前と違う」ことを知っているのなら、それだけで十分。
変わりたいと願った、その瞬間から、あなたの物語はもう始まっているはずです。
まずは恐怖を感じたらまずは心の声を聞き、少しだけ過去を見つめて今の自分が少しでも変化したことに気づいてあげましょう。
そうすることで、変化って自然に起こることだし、意外と変化って怖くないんです。
怖いのは、今日から過去の自分は捨てて別人になろうとすることです。
一歩ずつで良いので毎日理想の自分を描くことを忘れず、誰にも評価されない場所で自分の心の声を聞いて、そこに対して優しくあり続けることだと思っています。
少しづつで大丈夫です。
変化はすでに起こっているのだから。
次回予告:動き始めた先にあった、小さな確信
次回は、ほんの少しの“行動”を起こしたことで見えてきた、自分の中の変化について。
まだ不安はあるけど、心の奥では「これでよかった」と思えた瞬間を綴ります。
コメントや拡散をしてもらえると嬉しいです。
ではまた!
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