毎日順調でも心に残る違和感
私は社会的にも安定していて、仕事もプライベートも充実していました。
休日も趣味や友人との時間を楽しみ、表面的には順調そのもの。
そんな自分に対して周囲からは「頑張っててすごい」と言われることも多かったです。
しかし、どこか自分の心の奥底には、説明できない違和感がありました。
「このままで本当にいいのだろうか?」
「もっと自分の可能性を試すべきではないか?」
そんな思いがふとした瞬間に頭をよぎり、心の中で何かがざわつくのを感じていました。
それは、外からは見えにくいけれど、自分にとっては確かな存在感を持つ感情でした。
選んだ道と選ばなかった道

大学時代、私は海外で学ぶチャンスを得ていました。
留学全額保証制度の基準を満たすための努力をしクリア。
語学や異文化を学べる環境に行ける道が開けていたのです。
けれど、あえてそのチャンスを選ばず、国内で専攻していたメディア系のゼミに打ち込むことを決めました。
ゼミの内容に強く惹かれ、そこで得られる学びが自分にとって不可欠だと感じたからです。
教授との面談で「留学が目的になっていないか」と問われ、自分の気持ちと向き合い、今ここでの学びに集中することを選びました。
あの時の選択は簡単ではありませんでしたが、後悔はしていません。
むしろ、ゼミでの経験は私にとってかけがえのないものになりました。
ゼミでの貴重な学びと成長
ゼミの仲間たちと共に、寝る間を惜しんで取り組んだ卒業制作は、ただの課題ではなく、一つの人生の物語を紡ぐような時間でした。
協調性や建設的な対話、批判的思考を通して、多様な視点を身につけることができました。
特に「ストーリーに軸を持つこと」が、どんな人生にも必要だということを学び、これは今も、私のブログや仕事、人生観の基盤になっています。
他者からみたら異常なくらいに時間と労力を割いたゼミでの経験は、
単なる学びの場を超えた自己成長の場となり、今の自分の人間性に大きな影響を与えるものとなったのです。
心に残る「もしも」の問い

とはいえ、時折「もしあの時、海外でのチャンスを選んでいたらどうなっていただろう」という思いが胸をよぎります。
これは決して後悔ではなく、むしろ自分の可能性を信じる気持ちの表れです。
言語を習得することに対しての情熱があり、異文化を持っているバックグラウンド、性格にある探究心は小さな火種のようでした。
そして、心のどこかに残るその「もしも」は、私に新しい挑戦へのエネルギーを与えてくれます。
実際にその道を選ぶかどうかは別として、自分の心の中の声に耳を傾けることが大事でした。
ふと感じた違和感の正体が少しづつわかってきたのです。
小さな違和感に向き合うことの意味

人生は選択の連続で、選ばなかった道も自分の一部です。
だからこそ、心に違和感を感じた時は無理に押さえつけず、向き合うことが大事だと思います。
その違和感は、あなたの本音かもしれません。
それに気づくことは、自分を知る第一歩。
そして追求し続けることを諦めないこと。
無理に変わる必要はありませんが、自分の感情に素直になることで、人生の可能性は広がります。
そして、その一歩を踏み出した時、想像以上に世界は優しく、人生は豊かに感じられることが多いのです。
次回予告
次回の記事では、
「行動する怖さよりも、自分を偽る苦しさが勝った瞬間」
についてお話しします。
自分の本音に向き合い、迷いながらも少しずつ変化を受け入れた体験を綴ります。
どうぞお楽しみに。
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